DescriptionこのKBでは、diagnose sys topコマンドについて説明しています。このコマンドの使用方法や表示内容、プロセスを操作する時の利用方法についての情報が含まれています。
Solutiondiagnose sys topコマンドについて
このコマンドは、FortiGateで動作しているプロセスを表示するために、CLIで実行することが出来ます。また、それぞれのプロセスのステータスを確認するためにも役立ちます。
出力例:
# diagnose sys top
Run Time: 13 days, 13 hours and 58 minutes 0U, 0S, 98I; 123T, 25F, 32KF newcli 903 R 0.5 5.5 sshd 901 S 0.5 4.0 |
出力結果の2行目の情報は、それぞれ以下のような意味を示します。
- Uは、ユーザースペースで実行されているプロセスが使用しているCPU使用率(%)です
- Sは、システムプロセス(あるいはカーネルプロセス)が使用しているCPU使用率(%)です
- Iは、CPUのアイドル率(%)を示します
- Tは、FortiOSのトータルメモリサイズ(MB)です
- Fは、メモリの空き容量(MB)です
- KFは、Shared Memoryのトータル使用量(MB)です
3行目以降の各行は、それぞれのプロセスに関する情報が表示されます。例えば以下のような行について説明します。
newcli 903 R 0.5 5.5
- newcliは、プロセス名です
- 903は、PID(Process ID)です
- Rは、現在のStateです。以下のようなStateがあります
- R: Running (動作中)
- S: Sleep (停止中)
- Z: Zombie (ゾンビ状態)
- D: Disk Sleep (割り込み不可能なディスクスリープの待機状態)
- 0.5は、CPUの使用率(%)です
- 5.5は、メモリの使用率(%)です
diagnose sys top実行中の操作
このコマンドを実行中に以下のキーを入力することができます
- q: このコマンドを終了します
- c: CPUの使用率順にソートします
- m: メモリの使用率順にソートします
プロセスを終了させる方法
以下のコマンドで、特定のプロセスを終了させることが出来ます。
diagnose sys kill <Signal> <PID>
- <Signal>: プロセスに送るシグナルを指定します。プロセスを終了させるときには通常11を指定します。この場合にはcrashlogを出力しますので、トラブルシューティングの際によく使用されます
- <PID>: diagnose sys topコマンドで確認できたPIDを指定してください
例えば、PIDが903であるプロセスを終了させる時には、以下のように実行してください。
diagnose sys kill 11 903
FortiOS上で常に動作する必要があるデーモンプロセスは、終了されても自動的に再起動されます。